建築構造を生業にしているみなさんはもちろんご存知、黄色本(2015年版建築物の構造関係技術基準解説書)を電子化してみました。

電子化したらどこでも見れるぜい

重すぎて持ち運びは厳しいからね

電子化した黄色本はiPadに入れていつでもどこでも見れるようにしています。移動中など気になった時にみたり、眺めたりして活用しています。
黄色本の電子化までの流れを紹介します。とても簡単です。
①裁断する
②PDF化する
①裁断する
まずは、黄色本を裁断します。やり方としては2通りあって、自分でやるか業者に依頼するかです。
裁断から電子化まで行ってくれる代行業者もあるのですが、法的にグレーな部分があるので利用してません。
今回は、業者に依頼して裁断を行いました。
理由として、裁断の時間と手間がかかること、仕上がりを綺麗にしたいからの2点です。
依頼した業者は、「裁断ブックマート」です。

利用方法を簡単に説明すると、裁断したい本を梱包して送るだけです。主な特徴としては、
・裁断料金は1冊70円(冊数が多いほど安くなる)
・送料は自己負担(20冊以上の場合は、返送料は無料)
・スキャナーのレンタルが可能(7日で4000円)
・支払いは銀行振込かPayPalで支払い
スキャナーのレンタルが他よりも安くできるので、裁断ブックマートを利用することにしました。
②PDF化する

送付したから3日後くらいに本が到着しました。背表紙の部分が切れてなくなっています。

一緒に届いたスキャナー「ScanSnap iX500」でPDFにしていきます。2019年に販売終了しているモデルですが、問題なくスキャンできます。

印刷する前に行う設定をします。利用にあたってPCにソフトをインストールします。ドライバーはこちらからダウンロードできます。
・「検索可能なPDFにします」をオンにして、OCR設定を行う
・読み取りモードで「継続読み取り」にする
OCR設定をしておくと、PDFが検索できるようになります。また、厚い本は一度にスキャンできないので、連続読み取りにしておきます。この設定がないと、スキャンした束ごとにPDF化されていまいます。
それでは、スキャナーに黄色本をセットして、スキャンしていきます。
奥からスキャンされるので表紙側を奥にセットします。

スキャンしてPCに取り込まれるので、これで終了になります。
今ではマーカーを引いたり、メモをしたりして活用しています。(iPadのアプリを使用)

メリット
・いつでもどこでも見れる
・勉強がはかどる
・本をおくスペースが不要(省スペース化)
デメリット
・お金と手間と時間がかかる
・iPadなどの電子機器の充電次第で使えなくなる
メリットとして大きいのは、どこでも見ることができることです。
いつもは本棚に置いてあった重い本も、カフェや会社、出先でも確認でき、勉強する意欲も上がりました。
デメリットとして、電子化するのにお金がかかります。
裁断のお金を浮かせる方法として、裁断済の本を購入する方法があります。
メルカリなどで探してみると意外とあったりします。

電子版があればこんな面倒なことしなくていいのに

確かに。。今後に期待しよう
黄色本は現在、2020年版が発売されています。
iPadはだいぶ古い旧世代のをしようしていますが、現在のは性能が上がり、Apple Pencilも第2世代が発売されてiPadに取り付けて充電できるようになったので、購入を検討中です。