ちきりんさんの「自分のアタマで考えようーー知識にだまされない思考の技術」を読みました。

読んだ感想を書いていくぜい

考え方の具体例があって分かりやすかったね
この本を読む目的と結論は、
(目的)
著者が普段どう考えているのかという具体的な手法を知る
(結論)
『考える』とは、情報をそのまま自分の頭に入れるのではなく、情報が分類され結論を出す「思考の棚」を作り、情報と思考が結びつく状態にしておくこと。
分かりづらいので、本の内容紹介とともに説明していきます。
「少子化問題」を自分のアタマで考える
まず、インターネットやテレビなど情報が入ってきたら、2つの武器を持って挑もう!
「なぜ?」と「だからなに?」です。
・なぜ? →背景を知る(理由や原因)
・だからなに? →次に何が起こるのか、それに対してどうするのか(予想と対応)
少子化問題を例に2つの武器を使って考えます。まずはこちらのグラフをご覧ください。戦後から平成22年までの日本の出生数と出生率の推移を表しています。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei10/index.html
この情報に対して、2つの武器を実際に使って考えてみましょう。+を押すと例が見れます。
なぜ?と言う疑問がたまったら、その理由を考えます。まずは仮説や自分なりの考えをまとめて、次に情報を集めます。
①なぜ、戦後の出生数が多いのか
→男性が戦場から帰ってきたことや平和な時代が訪れたことで安心して子供が産めるようになった(団塊世代)
②なぜ、その後減少したのか
→人口増加を懸念した政府が避妊の啓蒙や経済的理由による中絶が認められたことなどがある
③なぜ、昭和40年あたりでガクンと出生数が下がるのか
→丙午の年となる昭和41年は、「丙午に生まれた女性は男性を食い殺す」と言う迷信により出産を避けたことが原因

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei10/index.html
なぜ?の次は、だからなに?です。今後どうなるのか、対策としてどうすればいいのかをリストアップします。
①これからも出生数は減り続けるのか
先ほどのデータから、将来の親世代が減少しており、出生率も横ばいとなることが予想されるので、減り続けるだろう。
②出生数が減ることが問題なのか、どんな問題が起きるのか
人口が減ることは先進国に比べて人口が多いので問題ないとしても、高齢者の数が若者に比べて多くなることが問題である。働き手の数が足りず、高齢者の世話や社会保障制度が維持できなくなる。
③出生数を増やすためにはどうすればいいのか
「出生数=親の数 x 出生率」で決まるので、親世代を増やすか出生率を高める(1人が多く産む)しかありません。
出生率を高める方法として、子供を産みやすい環境を作ること。給料を上げたり、保育園を整備するなど。
親世代を増やす方法としては、移民を受け入れて親世代を増やすことが挙げられます。(出生率を上げることで親世代を増やすことにもなりますが、20〜30年のスパンがあります)
こうしたデータを見て、あれこれ思考することが、考えることになります。
あらゆる可能性を考える
結論や結果が出た後に、「あの時なんで思いつかなかったんだろう」と思った経験はありませんか?
私は結構あります。足りないのは、「事前にあらゆる可能性を考えること」です。途中で考えるのをやめてしまったために、他の選択肢を排除していました。
では、どうすれば可能性を全て網羅することができるのでしょうか?
答えは、「分解図」を使います。ロジックツリーとも呼ばれます。
分解図を使って、因数分解していくことで、漏れなく可能性を検討することになります。
本書では、「生活保護費を減らすには」をテーマに分解図を使って方法を洗い出しています。
可能性を模索する時には、あり得るすべてのことを書き出すこともれがなくなります。

分析は縦と横で比較する
雑多な情報から結論を出すための分析手法として、「比較する」ことが役立ちます。
比較に必要なものは、「対象(なにとなにを比較する)」と「項目(どんな点で比較する)」です。
基本は、縦と横の比較を行います。
縦:時系列比較→歴史的な観点(過去と現在など)
横:他社比較→国際的な視点(自分と他者など)
例えば、歴史を学ぶ時に、日本史だけ学ぶのではなく、同時代の各国を比較して学ぶことでより理解が深まり、違った視点で歴史を見ることにも繋がります。
知識と思考の関係性
得られた情報や知識は、思考の役に立つように「思考の棚に整理する」ことが最適です。
個別の情報を整理しておくことで、それぞれの関係性から新たな発見が見つかる可能性もあるからです。
例えば、牛乳の値段を例にしてみましょう。
行きつけのスーパーA店の牛乳の値段を200円とします。縦の比較として、過去と未来の値段のいれていきます。未来の値段はわからないので、?にしておきます。横の比較として、近隣のスーパーB店の値段も入れます。
過去 | 現在 | 未来 | |
A店 | 150円 | 200円 | ? |
B店 | 180円 | 180円 | ? |
思考の棚に値段を入れていくと、気づく点があります。
・A店は値上げしている
→飼料の高騰が原因か?
・B店は値上げしてない
→独自の牧場を持っており価格高騰を抑えている?
・A店はB店よりも高い
→A店は今後も値段が上がるが、B店はそのままの可能性が高い。
現時点でB店で買った方が安いので、これからはB店で買おう。
このように情報を思考の棚に整理しておくことで、なぜ?と原因を知り、今後の予測と対策を想定しておくことができます。
- 情報やデータの向き合い方がわかった(情報から思考への繋げ方)
- 現代社会の問題への解決方法の考え方が参考になった
- 考えることが楽しくなった
今自分の中に抱えている悩みや社会問題についても、実際に考えてみたいという気持ちになりました。
本書の考え方のフレームワークは、他のコンサル本で紹介されている内容と変わりませんが、実例がある分、内容がとても理解しやすかったです。
ちきりんさんの本は他にもあるので、読んでみたいと思います。
また、考え方のフレームワークについてもっと知りたい方は、こちらの本もあります。


分析して考えるって楽しいぃぃ

僕の将来も考えてくれ